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しきなみ1月号より法人関係者作品を抜粋

白光集

                宮町  横山みつほ

あかときを帽子かぶりて花のせわ余念なき女の見せるゆたかさ

すくすくと育ちし稲の青き田に小鷺一羽のまぶしき白さ

群蛍集

                前川 浅尾和子

乳のます娘みつめる母の面やさしきひとみ日だまりのよう

親しみし友逝きませり声もなく我胸深く思いで残し

 

真砂集

  真夏でも雪をまとってそびえ立つ立山連峰に白き雲湧く             前川  伊田誠一

  蟋蟀の早もチロチロ鳴く夕べ長雨つづき夏の短し              指扇 和田せつ子

  スコップも草刈り鎌も危なっかしい泥はねあげていも掘る孫等          鷹野 加藤地次

  母という役目を終えてこれからは妻という座に重きをかけたし        久喜西 田口初枝

 

飛雲集

  桜子も七ヶ月過ぎ離乳食手間ひまかけてママとのふれあい       吉川旭 岡田愛子

  松島屋掛け声のとぶ大歌舞伎妻とみている熱気の舞台        宮町 木城茂雄 

  五人部屋いびき歯ぎしり豊かなり会議宴会お疲れの夜     さいたま市南法人 前田勝弘

  箱に居る「まるさんかく」等の」積み木さん窮屈そうに今日も主待つ さいたま市南法人篠田喜弘

  熱戦も中京優勝幕おりて夏も終りか鈴虫の声            差間北原台 伊藤譲次

  梅雨あけを待ち望みしか青草にあたり気づかう真鴨のつがい         吉川旭 竹俣吉康

  ふるさとの訛親しき土産店かるかんを買いつぼ漬けも買う        南越谷 山下ヨシ子

  

青泉集

●  父              さいたま市南法人 浅野 博

採血にただ黙々と従える昔の父の勢い失せつ   

父を看て帰る越後の道すがら心晴れない親不知の海

○評 父親の老いを痛い程感じています。「ただ黙々と」に感慨がこもっています。 

 

我が夫の思いに添えば不精ひげ粋に見えたり夏の休日     南越谷 米山照子

● 責めながらすさむ心で見上げたる慈母観音に我取り戻す    さいたま市南法人 久慈須美子

● 人の世の交わり苦しき我なれどままよ厳しき年金暮らし      さいたま市南法人 荒井康治

通夜に来て祭壇の写真見た瞬間笑顔が浮かび涙3ふれる   さいたま市南法人 小滝敏郎

●小雨降り早くも秋の気配かなそろそろ冬のスーツ出そうか       さいたま市南法人 志村 厳

●ゴーギャンの美術展へと友と行く二人して見る命の眼差し      さいたま市南法人 堀切広子

  慰問に行き下手な踊り喜びて笑顔に変り来て良かったか     さいたま市南法人 小山昭男

●夏の朝使い古した筆みつめ痛んだ穂先に詫びる我居る       さいたま市南法人 國武建明 

● 我妻は亡き母に似てその味はなにを食べても天下一品      新郷  栗林重夫

皆様に受けたる恩があふれきてこの幸せに手を合わす日々    南越谷 大住賢治

●孫と歩く木立の中は故郷を思い出させるせみの合唱          大宮氷川 大竹豊子

●夏休み観祭日記ひまわりが大きく咲いてよろこぶ孫は         大宮氷川 内海頼子

階段を踏みしめ昇る大宮社天孫降臨最古の社に          ウエスト行田 金子袈裟巳

秋風に夏風絡む厭く夜は川面の宿の鈴虫恋し             ウエスト行田 小沢政治

 

 

作成日時:2009年12月20日 06:45

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