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しきなみ短歌8月号より法人関係者の短歌
白光集
● 岩槻 横山みつほ
沈丁花クリスマスローズ咲き盛り夫の手入れす庭の輝き
孫藍花高校入学祝わんと桜咲く日を水戸へと向う
桃さくら辛夷花咲く八郷村師の道場の戸は閉ざされぬ
群蛍集
● 感 謝 前川第二 浅尾和子
ひたすらに吾を見守るいとし娘は声なく逝きし夫の宝か
亡き夫は吾に幸せ残せししか静かに過ぎる感謝の日々を
真砂集
● 花咲けばとて 大宮 和田せつ子
こぼれ落ちし桃の蕾を水にとるその愛らしき花咲けばとて
ディスプレイされた花屋にチューリップバラにブバリア春色おどる
○ 評 散った桃の蕾を水に浮かべその咲くを願い、春の花でディスプレイされた
花屋さんの明るい景を詠う。いい歌です。
● 前川 井田誠一
節分草白き小花の風に揺れ木々の間に楚々と咲きおり
愛猫はエンジンの音聞き分けてドアを開けると迎えに出てる
飛雲集
● 浦和法人 篠田喜弘
満開の西南桜は変わらねど何時も連れ添うお袋来れぬ
枕元の吾の顔を見て何方様息子忘れる母そこにおり
○ 評 母親の介護、少しずつ進む病、前向きな生活の中に短歌が
支えになる様に祈ります。
● 岩槻 木城茂雄
一枚にその子の幸を祈りつつ卒業証書書きおり妻は
● 差間北原台 伊藤譲次
おぼろ月愛好会のハーモニカ我奏でる妻らは歌う
● 三郷 加藤地次
おふくろさん九十二歳おめでとう僕も今年六十八歳
青泉集
● 松伏 岡田愛子
写メールの画面に写る孫の顔大きな目元は母親ゆずり
やわらかき孫の桜子に頬ずりす少し幸せもらったようだ
○ 評 今はどんなに遠くても写メールで孫に会える時代、頬摺りをして
桜子さんに生きる力をもらったことでしょう。
● 娘の卒業式 西行田 金子袈裟巳
卒業の式を迎えし今日の吾娘友との別れ涙で惜しむ
卒業を無事に迎えし我が娘の夢は大きく世界にはばたけ
○評 学生として最後の卒業式なのでしょう。お父様の期待が素直に詠まれ
ました。
● 浦和法人 國武建明
目の前にいきなり現わる岩木山どっかとすわる親父にも似て
● 浦和法人 久慈須美子
現実の厳しさを知る便りあり思う以上の世の中の風
● 新郷 栗林重夫
水仙のその根は太くたくましく季はおとづれ見事に開く
● 松伏 竹俣吉康
容赦なく吹き来る北風(かぜ)に白梅の花は散りゆく無情の風よ
● 越谷 米山照子
桜咲く黄昏時の公園に母と子と犬まだ遊びいる
● 越谷 山下ヨシ子
鳰鳥は波紋残して潜(かず)きしが予期せぬ位置に頭出したり
● 越谷 大住賢治
お隣家は日当たりも良し白梅満開窓を放ちて深呼吸
● 浦和法人 志村 厳
桜咲き桜散り行きもう夏日今年の夏も暑くなるかな
● 浦和法人 前田勝弘
いま大根三月もすればスマートにならん新人社員の乙女
● 浦和法人 小野寺文男
他人のこと欠点ばかり目に入る明日は我が身と置きかえるかな
● 浦和法人 荒井康治
身に迫る不況の風の足音に明日の我が身は如何に過ごさん
● 浦和法人 浅野 博
若き頃父と眺めた立山の勇姿なつかし今は思いで
● 浦和法人 小滝敏郎
春休み宿題取り組む我が娘辞典をめくる背に目を細む
● 大宮氷川 大竹豊子
新しい園服を着てすましこむ鏡の前の三歳の孫は
● 大宮氷川 内海頼子
卒園を三人終えてヤレヤレと本音のママは幸せの顔
● 西行田 小澤政治
「何時帰る」問わずに送る我が妻に早く戻るとあてもなく言う
● 西行田 清水義夫
三日間晴天のもと指宿の初の砂風呂皆で楽しむ
作成日時:2009年7月23日 21:28
