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明日への指針

モーニングセミナー講話より

 

 『ハイからの出発』

                        法人スーパーバイザー 小泉貞男様 

 

 小泉 003.jpgある時に小林幸子先生が来てくれました。

 「倫理の先生は夫婦愛和と言うんですが、うちのは、履物揃えろといえば、わざとこう広げてあがるし、反発というか逆のことをするんです。片付けろといえば、わざと片付けない。やあ先生だめですよ」

と愚痴っぽくお話したんです。すると、

 「小泉さん、履物は自分で揃えればいいんです」という答え。

 そう、自分で揃えればいいんですが、納得いかないんですねえ。

 さらに、履物揃える時に、一言ことばをかけてあげて下さい、と言うんです。

 「長靴さん、ありがとう、水の中ありがとう。靴さん、女房の足を守ってくれてありがとね」と一言添えて下さいといわれたんです。

 「ああなるほど、そうかなあ、そうするのか」 とその時は納得するんです。

 でも、三日、四日で、何で俺が履物揃えなきゃいけないの、オレは、社長だぞっと傲慢の自分が出てくる。

 こんな状態でしたが、倫理の実践が進んで、時期は丁度今頃。女房は、コタツに足をいれてうたた寝をしていました。その時、近くにあった毛布を、さっと掛けてあげることが出来た。一回やると結構自然に出来る様になるんです。こうして少しずつ夫婦が仲好くなって来たよう気がします。

 しばらくして、巡講された研究員に、「奥さんと挨拶していますか」と問われて、

 「はっやってます」。

 「本等にやってますか」

 「いや、まだできないんです」と白状。

 「どうしても出来ないなら、手をつないで 眠る事は出来るでしょう」

 「それならできます」

 これも、何日も躊躇してようやく手を握って眠る事が出来ました。最初、誤解もされたんですが。手を握ると、だんだん情が伝わるんです。女房は、惣菜部の主任やってるんです。揚げ物や、水を使う仕事。一日ご苦労さん。日曜なんかは余計に忙しい。ご苦労さん。少し力を入れたら、

 「あっ痛」 というんですね。

 手を見てびっくり。アカギレがすごいんですよ。もう割れて血がにじみ出て肉が盛り上がっている。なあにおかあさん、こんな手で仕事してるの。……

 毎朝、女房の顔見てます。しかし、女房の手をまざまざ見たのは初めてです。こんなに、痛々しくして黙々と働いて。やっ申し訳ないという気持になったんです。

 また、ある時

 「倫理を十年学んで、奥さんと挨拶出来ないとは何事だー」と叱られたんです。丁度、県の会長をやっていた時で、人数も少くなかった。私に言われているようで、こうなったら、よし、明日からやろうと決めたんです。

 朝食を作っている女房、隣の部屋や廻りをぐるぐる、なかなか言い出せない、悪い貞を押し退けて、思い切って、ちょっとそこに座ってくれ。と初めて両手をついて挨拶ができました。

 「おはようございます。

 今日、一日よろしくお願いします」

顔を上げると、女房がほんとうに嬉しそうに、目がうるんで見えました。……

 

                       株式会社高田屋 代表取締役

作成日時:2009年4月 9日 07:22

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