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明日への指針
モーニングセミナー講話より
『ハイからの出発』
法人スーパーバイザー 小泉貞男様
ある時に小林幸子先生が来てくれました。
「倫理の先生は夫婦愛和と言うんですが、うちのは、履物揃えろといえば、わざとこう広げてあがるし、反発というか逆のことをするんです。片付けろといえば、わざと片付けない。やあ先生だめですよ」
と愚痴っぽくお話したんです。すると、
「小泉さん、履物は自分で揃えればいいんです」という答え。
そう、自分で揃えればいいんですが、納得いかないんですねえ。
さらに、履物揃える時に、一言ことばをかけてあげて下さい、と言うんです。
「長靴さん、ありがとう、水の中ありがとう。靴さん、女房の足を守ってくれてありがとね」と一言添えて下さいといわれたんです。
「ああなるほど、そうかなあ、そうするのか」 とその時は納得するんです。
でも、三日、四日で、何で俺が履物揃えなきゃいけないの、オレは、社長だぞっと傲慢の自分が出てくる。
こんな状態でしたが、倫理の実践が進んで、時期は丁度今頃。女房は、コタツに足をいれてうたた寝をしていました。その時、近くにあった毛布を、さっと掛けてあげることが出来た。一回やると結構自然に出来る様になるんです。こうして少しずつ夫婦が仲好くなって来たよう気がします。
しばらくして、巡講された研究員に、「奥さんと挨拶していますか」と問われて、
「はっやってます」。
「本等にやってますか」
「いや、まだできないんです」と白状。
「どうしても出来ないなら、手をつないで 眠る事は出来るでしょう」
「それならできます」
これも、何日も躊躇してようやく手を握って眠る事が出来ました。最初、誤解もされたんですが。手を握ると、だんだん情が伝わるんです。女房は、惣菜部の主任やってるんです。揚げ物や、水を使う仕事。一日ご苦労さん。日曜なんかは余計に忙しい。ご苦労さん。少し力を入れたら、
「あっ痛」 というんですね。
手を見てびっくり。アカギレがすごいんですよ。もう割れて血がにじみ出て肉が盛り上がっている。なあにおかあさん、こんな手で仕事してるの。……
毎朝、女房の顔見てます。しかし、女房の手をまざまざ見たのは初めてです。こんなに、痛々しくして黙々と働いて。やっ申し訳ないという気持になったんです。
また、ある時
「倫理を十年学んで、奥さんと挨拶出来ないとは何事だー」と叱られたんです。丁度、県の会長をやっていた時で、人数も少くなかった。私に言われているようで、こうなったら、よし、明日からやろうと決めたんです。
朝食を作っている女房、隣の部屋や廻りをぐるぐる、なかなか言い出せない、悪い貞を押し退けて、思い切って、ちょっとそこに座ってくれ。と初めて両手をついて挨拶ができました。
「おはようございます。
今日、一日よろしくお願いします」
顔を上げると、女房がほんとうに嬉しそうに、目がうるんで見えました。……
株式会社高田屋 代表取締役
作成日時:2009年4月 9日 07:22
