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明日への指針

  『感謝の威力』

                                            講話 スーパーバイザー 高橋邦明様

 

 新潟で納豆の製造販売を始めた叔母は、背が高くとても美しい人です。しかし、納豆は良い出来ではありませんでした。

 

高橋.jpg幽霊のよう今にも死にそう

 

 私が小さい頃、法事で田舎に行ったとき、その叔母が、まるで幽霊のようで今にも死にそう。母が「えみ子どうしたの」と聞くと。昼間、大陽に当ると夜布団に入ってから体中がかゆくなり、おしぼりがぐっしょりになるほど体液が出る。夜が怖くて眠れない。不眠症が嵩じてノイローゼ。法事だから着物を着て出て来たという。「えみ子、このままじゃ死んじゃうじゃないの。」

 

一ヶ月の約束で東京へ

 

 旦那さんは職業軍人だった厳格な人。母は、一ヶ月の約束で「倫理」を学ばせる為に東京へ連れてきたんです。十日間が過ぎました。本部で個人生活指導を受けさせる。実践部の責任者の話を聞かせる。何とか良くしたいと思ったけれど、少しも良くならない。朝起きると、兄弟喧嘩。母が「眠れたか」と聞くと「ちっとも眠れない、東京へ行けば治ると無理矢理連れてきて、ちっとも良くならない、嘘つきだ。」兄弟と言っても母と二十二才離れている。まるで親子のようでした。叔母は離れた末っ子、美人ときているから、

我が儘に育っている。

 

最後の生活指導

 

 二週間目の夜、実家の祖母が階段から落ちて骨折してしまい、すぐ帰れと電話が入った。叔母は、予定を早めて明日の朝帰る事になりました。母がもう一度、帰る前に「生活指導」を受けるよう説得しました。朝四時に責任者のお宅に行って指導を受けたんです。委員長さんも最後と思ってテーブルを叩いて厳しく指導した。それが「感謝」、「あなたは感謝ができない人だ」と指を指して指導した。「お姉さんがどんな気持で東京へ連れてきたか、感じた事ありますかッ。田舎に残しているご主人、子供、一所懸命に洗濯、炊事をして家を切守りしている。弁当を作って学校へ送りだしている主人に感謝の気持がありますかッ。」叔母は、結婚以来自分の我が儘ぶりにハタと気がついた。反省で、途中長岡まで泣けて泣けて涙があふれて、止まらない。

 

生まれ変った叔母

 

 「ただいまー」と戸を開けると、「はーい。どちら様ですか」と主人が走ってきた。自分の女房が元気な声で「ただいまー」と帰って来るとは夢にも思わない。今にも死にそうだった叔母は、僅か数時間の涙、涙の反省、涙の洗浄により、気力体力を回復して別人になってしまった。

 結婚以来の我が儘をお詫びすると、旦那さんも「自分も頑固で悪かった」と体を震わせて泣いたと言う事です。

 するとどうでしょう。出来の悪かった納豆がとても良い出来となり、子供の成績がどんどん良くなり、近所で評判の仲の良い夫婦となり。仲人を30組も頼まれる程になってしまいました。

 

               有限会社タカハシ穴カガリ 代表取締役

                                                          モーニングセミナー講話より

 

( 高橋邦明様は、平成22年1月22日逝去されました。(66歳)謹んで御冥福をお祈り申し上げます。

 

作成日時:2009年3月28日 10:56

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