『倫理は事実、凄い凄すぎる』  税理士法人小滝会計 小滝敏郎氏

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 私は税理士ですが、関与先に、従業員十名ほどの鉄工所があります。

 売上げが減少してきて、紙一枚、鉛筆一本まで節約してやってきましたが、60代の社長さんが、もうだめだ、バンザイしたい、自宅は担保に入っているからそれも整理して事業をやめたいと言ってきました。

  決算書を見ると、社長さんは、工場の近くにアパートを借りて、そこから会社に通っている事がわかりました。年百万以上の費用がかかっています。

 思わず、アパートを引き払って工場に泊まり込んで頑張ってやってみて、それでだめだったら止めましょう。と言ってしまいました。 

 まさか、実行すると思っていなかったのですが、社長さんは、その日のうちにアパートを引き払って、工場の控え室に泊まり込んで仕事を続けました。

 その時の様子を思い出すと、涙が出てしまいます。コンビニ弁当で食事を取り、寒い部屋、銭湯通い。賞与も払えないわけですが、社長が泊まり込んでやっているわけですから従業員もがんばりました。

 半年後、ポーンと立体駐車場の大きな仕事が決まりまして一気に業績が回復してしまいました。

 あの時は、神風が吹いたねと、社長はいっていますが、わたしは、いや、神風じゃないなと思っています。

栞に、

 重病人が、しずかに自分の天職を考えて、「ああ私は、畳の上で死ぬのではなかった、船乗りだった、よし船で死のう。かついで行って乗せてくれ」と愛船にかつぎ乗せられた。その瞬間、死の直前にあった脚気が一時に直ったという。こうした体験は、会友の間では、奇蹟ではなく、もう常識になっている。...

 

                            モーニングセミナー講話より  

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