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委員会便り

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埼玉県倫理法人会、青年委員会主催によるサヘル・ローズさんの講演会が12月6日、行田市商工センターにて開催されました。
前日の大雨にも関わらず、当日は晴天に恵まれ、多くの方がご来場されました。

サヘル・ローズさんの講演は戦争の体験をただ伝えるものではありませんでした。彼女は日本での体験をもとに、命の大切さ、家族との絆、人の温かさ、生まれた国の誇りを私達に伝えてくれました。会場では彼女の考え方に共感し感動の涙を流されている方もいました。一部分ではありますが、講演の内容をご紹介いたします。

戦争中の出会い
seinen_saheru01.jpg イランイラク戦争中、サヘルは3歳の時、空爆を受け瓦礫の下に閉じ込められてしまいました。瓦礫の下から彼女を救い出したのは、救助ボランティアの大学生、フローラでした。
しかし、サヘルは両親と10人の兄弟全員を失い、孤児院に入りました。孤児達が次々と養子に引き取られていく中、戦争で心に深い傷を負ったサヘルを養子にしたいという夫婦は現れませんでした。そして3年後フローラはサヘルに会い、養子として育てる決意をしました。フローラは裕福な家庭に生まれましたが、内緒でサヘルを養子にしたため、両親から勘当されてしまいます。そこで日本で働いていた婚約者を頼り、1998年サヘルを連れて来日しました。

はじめは婚約者との3人暮らしで、フローラは働きサヘルは小学校へ通うこともできました。しかし、サヘルを巡って争いが絶えず、フローラとサヘルは同居していた婚約者のアパートを出て行きます。その後、二人は大変な生活を余儀なくされました。それでも、フローラの姿を見て育ったサヘルは家計を助けるため、小学校6年生の時ペルシャ絨毯の仕事を手伝い始めました。

seinen_saheru02.jpg ところが、中学生でイジメの標的となってしまいます。それでも母に心配かけないように明るく振舞っていましたが、追い詰められたサヘルは自殺を考えるようになっていました。
ある日、サヘルが帰宅した際、いつもの通り明るく「ただいま」というとフローラは普段見せない様子で、泣き崩れていたのでした。母はサヘルが学校でイジメられていることに気づいていました。

サヘルは思いました。「私のためにお母さんは頑張っている。私が死んだらお母さんはどうなるんだろう。彼女の人生をここまで台無しにしてしまったのに、ここで自分だけ楽に死んでしまうなんて、私は卑怯すぎる。それならば、私はフローラのために生きよう、母のためだったら死ぬこともできるし、何だってできる。」と思うようになります。

貧困やイジメを乗り越えられたものは、親子の絆でした。あきらめずに努力し、周囲の支えも受けながら、夢や目標にチャレンジし、サヘルは積極的に変わっていきます。

母の為に生きる決意
サヘルが努力した結果、大学に合格します。その時フローラの「あなたを育てて良かった」、そのさりげない一言がとても嬉しかったそうです。「私でも母親に少しでも恩が返せるのかな、生きるって誰かのために生きることなのかな...、私は母親のために生きよう!もっと母親に恩返しをしたい、自分が輝いている姿を見せたい。そして有名になって私を育ててくれた母親の名前を残したい。」そこで女優になろうと決意します。いつか母親にオスカー像(アカデミー賞のトロフィー)をプレゼントし、貯めたお金で祖国に孤児院を造りたい。その他にも壮大な目標がありますが、ここでは伏せておきます。大きな目標を持ち、努力を惜しまない彼女は現在、多方面で活躍されているのです。

最後に彼女は言いました。「家族がいつまでもいるとは限りません。家族が亡くなってから大切さに気づくのではなく、もっと当たり前であると思うことでも大切にして感謝をして欲しい。でも思うだけじゃなくて、そのことをちゃんと言葉や行動で伝えてほしい。周りにも伝える努力をしてほしい。」
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「みんな生まれてきたことにすごく意味がある。自分はダメだと絶対思わないで欲しい。人間どこまで落ちても自分で這い上がろうと思って頑張ったら、それを見てくれて背中を押してくれる人は絶対います。だから、誰かのために頑張る気持ちを持って欲しい。平和の中にいる皆さんだからこそです。」

サヘル・ローズの名前は砂浜に咲く一輪の花という意味だそうです。サヘルはイランに生まれましたが、心は純粋な日本人のように、勤勉で努力家で礼節を重んじる精神をもっていて、家族そして祖国を敬愛し、そこが人を惹きつける 魅力だと感じました。そして、彼女がくれたものはただ感動するだけではなく、それがきっかけとなり何かを始めることの大切さ、動き出すことの大切さを教えてくれたようでした。


■参加者アンケートより
seinen_saheru05.jpg 国が違っても感謝の気持ちは同様だと思わされました。自分が何の為に生きているのかと、改めて思わされました。
(37歳男性 会社員)

今回の講演会を拝聴して、今ある物に、あたり前な事がどれだけ大切な事か知ることができました。
(25歳女性 会社員)

seinen_saheru03.jpg とてもたのしかったよ。パパに連れてきてもらった。
(4歳 女の子)

最後のふるさと合唱、子どもの花束よかった。とても温かい講演会でした。
(50歳男性 社会保険労務士)

日本の子供達にもぜひきかせたい。
(67歳 女性) 

作成日時:2010年1月19日 14:28

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